68th meeting
「鏡」
Core Talk Cafe meeting

Digest

「鏡」という少し変わったテーマについて、それぞれどのような関心があるのかを共有するところからはじまり、その中で「鏡越しに会話する違和感」や「鏡に移った姿は本物か」といった問いが出されました。
前者については、美容院での体験などの具体例について考えながら、自分自身の自己認識とのずれが違和感の原因ではないか、といった意見や、会話するときの自分自身が再帰的に対象化されるところに違和感があるのではないか、といった構造的な意見が出ました。
また、後者の「鏡に写った姿は本物か」という問いについては、鏡の中のものはどこまでも偽物ではないか、フィルターを通した姿に過ぎないのではないか、といった劣化コピー説と、「真実の鏡」と言われるようにむしろ本質を映し出すように言われる側面があるのではないかという説の両方がありました。
この二つの問いをめぐって行ったり来たりしつつ、鏡の文化的側面や、具体的な体験についての議論を深めることのできた会でした。
Core Talk Cafe digest

Questions

・鏡にある違和感とはなにか?
・鏡が写すものは本物か?
・自己認識に伴う違和感や気持ち悪さの正体は何か?
Book Guide

Book

『眼と精神』 モーリス・メルロ=ポンティ 『眼と精神』 (みすず書房)
モーリス・メルロ=ポンティ
みすず書房

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