32th meeting
「恐怖」
Core Talk Cafe meeting

開催場所

喫茶茶会記(四谷三丁目)

参加者数

5名(運営スタッフ含まず)

テーマ選択の背景

第32回目のテーマは、今までと少し異なる趣向で「身体」というテーマを選びました。身体がどのように「私」と関わっているのか、そのような議論を想定しておりました。

当日の様子

今回は普段より少人数だったため、こじんまりとしたカフェスペースで開催いたしました。 みなさんの距離が近く、とても親密な雰囲気と共に議論が始まりました。
はじめからおわりまで、終始問われ続けた問いは「身体と意識はどのように関係しているのか」というもの。 身体の「クセ」、「表現」という現象に触れながら、果たして「意識は身体を所有しているのか」という点について、双方の立場から意見が交わされました。
私たちは或る程度身体を「意識的に」コントロールして動かしたり止めたりしていますが、それは本当に「コントロールしている」のでしょうか。 それとも身体は完全にはコントロールできないものなのでしょうか。
その「コントロールできなさ」という点から、自分の身体の中に「他者」がいるという方向へ議論が展開していきました。 身体は究極的には「私」のものではない、という要素が多分にあるのではないか。といった指摘も。
しかし逆に、「他者の身体」を「私の身体」として所有しているといった事態もないだろうか、といった疑問が提出されました。 人がけがをするのを見て、自分もその同じ部分がうずく、といったことがその一例なのではないだろうか、など。
このようにして多方向から身体の同一性が解体されてゆくような体験を共有したところで、今回も時間切れです。
Core Talk Cafe digest

Digest of digest

身体はコントロールされうるのか
表現は常に一定の意味を持つのだろうか
身体は私のものだろうか

Book Guide

『知覚の現象学』 モーリス・メルロー=ポンティ『知覚の現象学』(みすず書房))
モーリス・メルロー=ポンティ
みすず書房 1967

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