27th meeting
「対話」
Core Talk Cafe meeting

開催場所

喫茶茶会記(四谷三丁目)

参加者数

8名(運営スタッフ含まず)

テーマ選択の背景

第28回目となる今回は、改めてcore talk cafeの存在意義をと問うような意味も込め、「対話」というテーマが選ばれました。他者との間でいつの間にか起こっている対話というありかたはいったいどのようなものなのでしょうか。

当日の様子

まず、参加者のみなさまに「どんな時に対話をしていると感じるか」についてお話いただくところからスタートいたしました。この時点で、案外バラバラな「対話」のあり方が提出されたのがとても興味深い点でした。対話は一対一で(飲み屋で?)するものである、論理的に行うのが対話である、などの様々な様相を見ることができました。そこから深めていった問いは、「対話と会話の違いは何か」あるいは「対話が成立しているという条件は何か」というものでした。対話の条件に上がったものとして、「二性」「他者」「倫理」「言語」「責任」「功利性」「共有」「創造性」など、それぞれ十分に哲学的に議論可能な概念が上がりました。その中でも特に今回は「言語」に注目され、「石と人は対話できるのか」というシンプルな問いから、「言語的能力は果たして特権的なものか」などの複雑なものにまで及びました。言語についての原理主義的な(笑)方と、言語の特権性を解体していこうとする方々との議論がとても印象的でした。会の終盤では、対話における「責任」のあり方、「夢」の中での対話における他者性についてなど、好奇心をそそる話題がいくつか提出されましたが、例のごとくタイムアウトにつき、この話題は次回以降に持ち越されそうです。お楽しみに。
Core Talk Cafe digest

Digest of digest

対話と会話の違いは?
対話に必要な「他者」とは何か?
対話に必要な条件はなにか?
言語と対話の関係はどのようなものか?

Book Guide

『我と汝・対話』 マルティン・ブーバー『我と汝・対話』(岩波文庫)
マルティン・ブーバー
岩波文庫 1979-1

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